FUKUFUKU LIFE 京都|丹波 福知山移住

MENU

FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!

夜久野の魅力は「人」~理想の古民家から始まる心豊かな田舎暮らし~

update. 2022/8/24

【プロフィール】

石田 馨さん(Ishida Kaoru)(59歳)石田 智子さん(Ishida Tomoko)(58歳)

/福知山市夜久野町在住/大阪府枚方市出身 Iターン

石田さん夫妻は、20219月に夜久野町才谷(さいたに)の物件を空き家情報バンクを通じて購入。美しい谷間の景色に一目惚れして、便利な大阪から夜久野町へ移住。地域と移住者をつなぐ「宮カフェ」の宮﨑さんと夜久さんとの出会いをきっかけに夜久野の地域の方との縁がどんどんつながり、すっかり地域の一員に。「夜久野の魅力は人」と語る石田さん夫妻の移住物語を取材した。

 

突然、「田舎に移住したい」と言われて

コロナで地方移住への関心が高まり、今や移住ブーム。都会から地方へ移住することが人生の選択肢として当たり前になってきている。今回の主人公のひとり・石田馨さんは、なんと10年も前から「いずれは田舎で暮らしたい」という夢をひっそりと温めてきたそう。そして、ある日突然、智子さんに移住話をもちかけた。智子さんはずっと大阪暮らし。近くに住む高齢の母親が心配だったため、当初は「便利な都会を離れて田舎に移住なんかとんでもない」と思ったそう。夫婦で話し合いのすえ、智子さんの母親も一緒に安心して暮らせる場所に移住することを条件に移住先を探し始めた。

移住するにあたって、どうしても譲れないポイントが2つあった。ひとつめは、大阪にいる子どもや孫、友だちとすぐに会えるよう、大阪まで2時間くらいで行けること。もうひとつは、智子さんの母親が十分な医療を受けられること。夫婦で仕事の合間を縫ってドライブしながら、福知山市以外にも近隣の市町を見て回り、現在の家に行きついた。移住の決め手は、才谷の集落の美しさ。地域の人によって丁寧に手入れをされており、里山の景観を守ろうとする意識の高さに感激したと話してくれた。

▲窓から見える才谷の集落の風景。秋には黄金の稲穂が風に揺れる。

 

夜久野の魅力は何といっても「人」

夜久野で知り合いをつくるうえで、石田さん夫婦にとって「宮カフェ」で出会ったオーナーの宮﨑さんと夜久さんの存在が大きかったという。「宮カフェ」は、地域の人や移住者の交流の場となっており、そこに行けば色々な情報が得られる。この2人と出会ったことで、石田さん夫妻は夜久野の地域の人とつながり、馨さんの職業が大工だということで地域の人から仕事の依頼が舞い込むようになった。福知山市には市役所内に移住相談窓口があるが、移住後のフォローについては、地域のみなさんに助けていただくことが多い。特に夜久野の「宮カフェ」のような地域の交流拠点は移住者にとっても重要である。市役所に言いにくいことや、ちょっとした悩みや困りごとは、ここに相談すればほとんど解決できる。石田さんをはじめ移住してきた人が、地域でうまくいくように宮﨑さんや夜久さんが間に入ってくれている。

また、石田さんは、才谷の集落の素晴らしさも語ってくれた。離れて暮らす家族や親族が定期的に帰ってきて、田畑の管理、集落の草刈り、そして家族の面倒を見ている方がほとんどで、今のところ集落に空き家はない。「集落を守っていく」という意識が高い。集落の人の姿を見て、「自分たちもこの集落を引き継いでいかないといけない」と気が引き締まる思いになるそうだ。

▲馨さんが自ら改修した自宅リビング。まるでショールームのよう。

 

夜久野で暮らしてみて感じたこと

夜久野で暮らしてみての感想を聞いてみたところ、「地域の人とつながり、旬のものを食べ、人間らしい生活ができる。宅配もあるので、買い物も困らない」との答えが返ってきた。時には大阪に行くこともあるそうだが、あまりの人の多さに今では夜久野にいる方がほっとするとのこと。

馨さんは、移住したら大工はせずに農業一本でやっていきたいと思っていたものの、地域の人から大工の仕事を次々と頼まれて忙しいとのことだが、その表情はとても楽しそう。智子さんも、馨さんの仕事を助けながら、夜久野みらいまちづくり協議会が運営するお試し住宅「夜久野トライアルハウス米ya」(こちらも石田さんがリフォームを行った。)や地域の人を手伝うなどすっかり地域の一員となっている。石田さん夫妻が自分たちから地域の人に心を開いてきたからこそ、これほど早く地域に溶け込めたのだと思う。

最近では、石田さんの古民家は夜久野ではすっかり有名になり、地域の人だけでなく、古くからの友人や移住希望者が次々と見学に訪れる。石田さん宅は真夏でもクーラーが必要のないほど快適で、心地よい風を肌で感じながら、美しい夏の里山を前に「ここでリモートワークができたら最高だな」と取材を終えた。みなさんもぜひこの地域を訪れてほしい。

宮カフェ HP

夜久野トライアルハウス米ya facebook

一覧へ戻る

他のインタビュー

ページトップへ