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FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!

心と心をつなぐ活動を目指して 

update. 2017/12/18

小野田豪介さん(48才)

福知山市夜久野町在住

1969年東京生まれ。2005年より妻の「やくの木と漆の館」への就職に伴い夜久野に移住。現在は、京都市内にある浄土宗檀王法林寺の研究員を務める。

ふくふく暮らしな人々vol.14 ~小野田豪介さん~ リーフレットはこちらからダウンロードできます。

Q.移住したきっかけを教えてください。

妻が先に移住

漆塗りをしている私の妻は、原材料から作品に関わりたいとの思いから国産漆の産地のひとつである夜久野町に私より先に移住していました。私は京都市内で勤務していましたが、仕事の自由度が比較的高かったことや、周囲の理解もあって移住しました。

もともと旅が好きで「田舎暮らしがしてみたい、様々な地域で生活してみたい」と思っていました。また、どこへ行っても何とかなると考えていたので、移住に対する抵抗はありませんでした。妻が先に移住していたこともあり、私も地域の皆さんに受け入れていただき、とても早く地域に溶け込むことができました。

Q.今の暮らしの中で気に入っていることや良さは何ですか。

夜久野の魅力

のんびりとした昔の生活が残っており何もないことが一番の魅力です。星もきれいで、居心地がいいです。遠方からやってくる友人の多くは、夜久野によい印象をもって帰っていきます。地域の人たち、特に年配の人たちが活性化に熱い思いをもっているところも魅力のひとつです。

Q.今取り組んでいる活動について教えてください。

夜久野での取り組み

夜久野の地域団体の一員として「夏祭り」の企画や地元の西垣地区での「茶畑再生活動」を企画運営など、若者だけでなく幅広い年代の人が気軽に参加できるような都市と農村部をつなぐ活動に取り組んでいます。これらの活動を通じて他の地域の人たちに夜久野の魅力が伝わればと思っています。

ネパール支援活動

2015年に発生した大地震はネパール国内に大きな被害をもたらし、現在でも震源地に近いヒマラヤ山中の村は手つかずの状態で、小中学校の校舎は壊れたままのところが多いです。そこで子どもたちの教育環境だけでも何とかしたいとの思いから、京都の寺院や有志から支援をつのり、2016年から復興支援活動を始めました。

なぜこの活動を始めたのかというと、私は中国のウイグル自治区やタジキスタン等の辺境地域で、発掘調査をしてきました。その経験を生かせれば、条件の厳しいこの地域の活動にも成果が得られるのでは、と思ったからです。そしてなにより、ネパールはお釈迦さまのお生まれになった国ですから、仏教寺院で働く私にはこの役は適任であるとの思いがありました。

 

今年支援に訪れた場所は、首都のカトマンズから北東150kmのところにあるヒマラヤ山中のプルピングカッティという村です。今回は自分たちの手で一から校舎を新築することにしました。1月に訪問を開始し、2月から工事着工、10月に塗装も終了して無事に校舎が完成、11月からこの新校舎で授業が開始されました。

Q.将来の仕事や暮らしで実現したいことがあれば教えてください。

心がけていること

心と心をつなぐ活動、子どもの心に響く活動を心がけています。お金を援助するだけでなく、実際に顔を合わせて現地の人たちの心に向き合うことが必要と思い、校舎が完成するまで4度この村に通いました。ただでさえ外国人がほとんど訪れないところに何度も訪問したので、村の人たちと強い信頼関係を築くことができました。「支援から交流へ」が活動の理想です。今後は、日本の支援者と現地の人とが交流できる取り組みを考えています。

Q.福知山市への移住希望者へひとことメッセージをお願い致します。

積極的に!

まずは自ら集落の行事などに積極的に参加して、地域に溶け込んでみてはどうでしょうか?地域の人たちと仲良くなると見えてくる景色も変わってきますよ。

 

 

※小野田豪介さんのインタビュー記事の制作には、福知山公立大学地域経営学部地域経営学科塩見直紀ゼミ2年生のみなさんにご協力いただきました。

編集長感想・梶房明希(福知山公立大学地域経営学部地域経営学科2年) 

小野田さんの活動から、人と関わることがとても好きな方なのだと感じました。場所に関係なく、その場にいる一人でも多くの人に楽しんでもらおうという小野田さんの姿勢が素敵だと思いました。

小野田さんの福知山の暮らしで好きなところ

・集落支援員として過疎地域をたくさん廻りましたが、どの地域も風景と生活が溶け込んでいて素晴らしかったです。

・コダワリの人が多いので、レストランや食堂などの食べ物屋や、農産物に美味しいものがたくさんあります。

・かみさんの漆の館もお忘れなく。夜久野のみならず、日本に誇れる伝統産業ですから。

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